大分県別府市で大学生2人が死傷したひき逃げ事件は発生からまもなく1年に。リーゼント刑事こと犯罪評論家の秋山博康さんが22日現場周辺を訪れ、情報提供を呼びかけました。
この事件はひき逃げの疑いで公開手配されている日出町の会社員八田與一容疑者(26)が去年6月、別府市野口原の県道で赤信号で停止していた原付バイクとオートバイに軽乗用車で追突、大学生2人を死傷させ、そのまま逃走した疑いが持たれています。

事件の解決に向けて犯罪評論家として活動する元徳島県警捜査一課の警部、リーゼント刑事こと秋山博康さんが22日、別府警察署を訪れました。
(リーゼント刑事・秋山博康さん)「逃げ得を許してはダメ。遺族、被害者、家族の気持ちになって早急に犯人を検挙すると」

秋山さんはJR別府駅前で事件の早期解決を願う支援団体と一緒に八田容疑者の写真などを載せたカードを配り、情報提供を呼びかけました。
(大分県別府市大学生死亡ひき逃げ事件 早期解決を願う会)「11か月が経とうとする現時点で出頭していないということは逃げて自分の罪を認めていないということで憤りしか感じていないが、1日でも早く捕まることが私たちの想い」
(リーゼント刑事・秋山博康さん)「ちょっとした情報で逮捕に至るチャンスは絶対来るので、必ず逮捕できる事件と思う」

県警は4月末までにのべおよそ2万人の捜査員を投入。22日時点で415件の情報が寄せられていますが、八田容疑者につながる有力な情報は得られていません。
【遺族のコメント】「一周忌を前に思うことですが、お仏壇を購入しました。ずっと先延ばしにしてきましたが、やっとです。息子が好きだった白っぽい木目のものにしました。いまだに信じられません。私よりも先に逝ってしまうなんて。もう会えないなんて。受け入れ難い現実と向き合いながら、容疑者逮捕に向けて日々戦っています。寝込んでいる暇はありません。考えて、行動して、そしてまた考えて。こんな悲しいことが起きなければ、こんな力は出なかったくらいに頑張って、生きていきます。容疑者逮捕は諦めません。これからの人生も諦めません。だから、皆さんの力を少しずつ貸してください。どうかよろしくお願いいたします」