以前お伝えした長野駅前にある老舗の喫茶店が20日に、閉店しました。
最終日には多くの客が訪れ、別れを惜しみました。
20日、長野駅そばの裏通りには長い行列が!
「三本(みつもと)コーヒーショップ」の営業、最終日です。

■行列に並んだ男性
「最後の一杯を楽しみたい。自分はこういう純喫茶とか昔から残っている老舗のお店はいいな」
どこか懐かしさを感じさせるレンガ作りの外観や、昭和レトロな香りが漂う店内。

マスターで兄の中村利邦(なかむらとしくに)さん84歳と、店長で弟の民利(たみとし)さん75歳が2人で切り盛りしてきましたが、後継者がいないため、閉店することにしました。
■店長・民利さん
「常連客には申し訳ない」
戦後間もない1950年、2人の父が自転車の預かり所として開業。
大衆食堂などに形を変えながら、1978年、現在の喫茶店になりました。
65年の歴史に区切りをつけるこの日、多くの常連客が訪れました。

■マスター・利邦さん
「みんな言葉をかけてくれるし、餞別の花を持ってきてくれるし、ほんと感激ですよ」
中には、紙ナプキンにメッセージを残していく人も。
朝と夕方の2回来店したという人もいました。

■常連客
「プレミアムブレンドなんか600円であれだけの味が出せる店なんかないですよ」
自慢のコーヒーは豆から挽き、サイフォンで入れるこだわり。
大衆食堂の時代から守り抜いてきた変わらぬ味です。
■コーヒーを飲んだ女性
「すごく飲みやすいっていうのは飲んで思います」














