JR四国は5月20日の購入分から、27年ぶりに運賃を値上げしました。

19日深夜、JR高知駅に、運賃表の架け替え作業を行う作業員の姿がありました。20日の購入分からの運賃の値上げへの対応です。消費増税に伴う改定を除くと27年ぶりの値上げとなります。作業員は壁にかけられたこれまでの運賃表を撤去し、新しい運賃表に掛け替えていました。

JR四国によりますと普通運賃は平均12.5%の値上げで、値上げ幅は3キロまでの初乗りが20円、4~6キロまでが30円、7~10キロまでが60円と増え、最大で510円です。また、定期券は通学が平均22.4%、通勤が平均28.1%の値上げとなっています。

運賃改定を受け、利用者からは…

「不便だなと思います」
「30円くらい上がっていて、使う回数も多いので、最近物も値上がりして、お金を使う機会が多いので困る」

「時給が上がらないのに、汽車代が上がってとても困っている。子どもがいて、子どもの学費は削れないので、自分のものはできるだけ控えてやりくりしている」

「学生なので厳しいなと正直思っている。きょうも一駅分を歩いてちょっとでも安くしようかと考えている」

「なんかして運賃の値上がりの幅を小幅にできたのではと思う。今よりサービスをちょっと削るとかで会社のほうで検討できなかったかなと思う」

JR四国は人口減少やコロナ禍後の新しい生活様式の定着による利用者の減少で、厳しい状況が続くととらえていて、「最大限の経営努力を前提とし、負担をお願いしたい」としています。