岩手県大槌町で津波被害のため居住できなくなった地区に伝わる郷土芸能団体が21日、創立70周年の祝賀会を開き、伝統を受け継いでいく決意を新たにしました。

 祝賀会を催したのは大槌町の海沿いにある安渡1丁目地区に伝わる郷土芸能「雁舞道七福神(がんまいどうしちふくじん)」の保存会です。
 代々、子どもたちが踊り継いできましたが東日本大震災で会員が犠牲になり活動拠点や道具を失いました。地区は津波で壊滅的な被害を受けて災害危険区域に指定されたため、居住できなくなりました。
 渡邊裕人会長は「地区がなくなっても継承を通じて歴史と伝統を伝えていきたい」と話していました。