ホテルの部屋の浴槽内で死亡 女性の遺体が運ばれてきた
この日、運ばれてきたのは54歳の女性。ホテルの部屋の浴槽内で亡くなっていたといいます。


「あぁこれは…溺れているなぁ。全部胃の中は水分が充満している。溺水だとどうしても水を吸い込むので、胃の中に液体がたまる傾向がある」

さらには、頬の空洞に水がたまっていることなど、溺れたと思われる症状が複数見つかりました。

画像をみた後には、直接、傷がないかなどを確認。さらに、遺体から採血も。

「青酸カリによる中毒がないかどうか、要は、溺死に見せかけた他殺を検査で否定する」
CT画像、遺体の状態、警察から聞いた当時の状況を総合して、この女性の死因は「溺死」だと結論づけました。

(さくら総合病院 小林豊院長)
「家族はなんで亡くなったのか?と、54歳という若さで突然この世を去ったなんて納得できない。そんな中で、状況が画像を通じて分かれば、家族も納得できる。そういう意味では亡くなった人に施す医療も必要」