病院の外で訪れた突然の死…その原因を探る人たちがいます。
(さくら総合病院 小林豊院長)
「年間6000人くらいは体表の所見だけで死体検案書が書かれている現状がある。うやむやにせず正しい死因を見つけてあげることは大事」
それを支えるのは、最新の技術。死者の声なき声を聴く現場に密着しました。
遺体をCTスキャン 「死亡後画像診断」で死因を探る

愛知県大口町にある「さくら総合病院」。30床の新型コロナ病床のほか、24時間体制で救急患者などを受け入れる地域医療の要です。
しかし、それだけではありません。

病院に入ってきたのは、警察官。
ストレッチャーに乗せられて運ばれてくるのは、遺体です。


「これよりPMIおよび死体検案を行います。合掌をお願いします」
そのまま遺体はCTへ。ここは遺体の“画像診断”を国内で最も行っている病院でもあるのです。

CTでは、体の表面からは見えない傷や過去の手術歴、骨の状態などがわかります。ここから死因を探るのが「死亡後画像診断」です。

