台湾を訪問しているイギリスのトラス前首相は、蔡英文総統と会談し、軍事的圧力を強める中国を念頭に「台湾を支持すべきだ」として協力関係を続けていく姿勢を強調しました。

会談は19日、台北市で行われ、蔡英文総統は「トラス氏は長年に渡って、台湾の国際社会への参加を支持し、台湾海峡の安全問題を重要視してくれた」と歓迎。「自由と民主を掲げるもの同士が手を組めば、お互いを強めていくことができると信じている」として、協力関係の重要性を訴えました。これに対しトラス前首相は「世界で民主主義と専制主義の争いが大きくなってきている」と指摘し、「国際社会と民主主義国家は台湾を支持すべきだ」と軍事的圧力を強める中国を念頭に、経済分野を中心に協力関係を続けていくことを強調しました。

トラス氏は、17日のシンクタンクの会合でも、中国による台湾侵攻の脅威が増しているとして、西側諸国の団結の必要性を訴えています。