18日告示された青森県知事選は4人が立候補し、県内各地で舌戦が熱を帯びています。それぞれの候補者が掲げている主な政策をお伝えします。きょうは青森県の最重要課題「人口減少」への対策です。
青森県政の最重要課題「人口減少」
青森県の人口は、1983年の152万9000人をピークに40年間、減少傾向が続き、今年、76年ぶりに120万人を割り込みました。4月1日現在の推計人口は119万685人となっています。この状況の打開策は―。

※宮下 宗一郎候補
「少子化対策と仕事づくりで臨んでいこうと思います。「青森こども未来県民会議」を主宰して重層的で複層的な政策を立案していきたいと思います。その中でも特に子どもにかかる費用の無償化。医療費や給食費等の無償化、子どもの預け先確保、若い人たちの所得の向上に取り組んでいきたいと思います」

宮下宗一郎候補は、少子化対策を立案・検証をする「青森こども未来県民会議」を設置するほか、給食費や保育料、おむつ代の無償化を進めるとともにさまざまな産業でICTの活用を支援し、所得向上を目指すとしています。

※横垣 成年候補
「人口が減る大きな要因は高校生と大学を卒業して県内に就職することができないことで(県外に)流出しているので、これにストップをかけることが大事だと思います。そのためには最低賃金を1500円にして、それは当然、中小業者支援とセットです。東京に住んでも青森に住んでも変わらないという状況をつくることが最大の対策だと思います」

横垣成年候補は、人口減少の最大の要因は若者の県外流出だとして最低賃金を1500円に引き上げ、県内で働く魅力を高めると訴えています。

※小野寺 晃彦候補
「学校給食費無償化をしっかりまず実現していく。国や市町村と力を合わせてやっていく。それが実現できれば次は保育所の副食費(給食費)に取り組んでいく。それが実現できれば今度は保育料の2歳児以下の無償化。そして年間400社新しい雇用をつくることで若者がこの街に残るように。そして高齢者の皆さんにはしっかりと介護予防。健康で長生きしてもらう。高齢者の視点がきっちり入っていないと人口減少対策にならない」

小野寺晃彦候補は、子育て経費の無償化、雇用の創出、健康寿命を延ばすといった子ども、働き盛り世代、高齢者の3世代の支援で人口減少対策を進めると訴えています。

※楠田 謙信候補
「人口減少は経済対策につきます。ここが成功すれば人口は増えます。若い人は力がある。一次産業に就職してもらいたいと思っている。一次産業は裾野が広いので色々な職種がある。そこに就職してもらいたいと思っている」

楠田謙信候補は、若者の定住を図ることが人口減少対策の鍵となるとして、一次産業への就労を促し、経済の活性化を図る考えです。

県政の最重要課題「人口減少」、それぞれの候補者の訴えです。
宮下宗一郎候補は、政策を企画・立案する「県民会議」の設置や子育て経費の段階的な無償化、そして所得の向上。
横垣成年候補は、若者の県外流出を食い止めるために最低賃金を1500円へ引き上げる。
小野寺晃彦候補は、子育て経費の段階的な無償化、雇用の創出、健康寿命延伸の三位一体の政策。
楠田謙信候補は、若者の一次産業への就労促進による経済の活性化を掲げています。

青森県知事選候補者に聞く、次回は教育子育て支援をお伝えします。