こちら「137」という数字。
これは17日、新型コロナが5類に引き下げられてから初めて山形県が発表した1週間あたりの感染者数です。※山形県内の新型コロナ 1週間の感染者(今月8日~14日・43定点医療機関)
この県内の感染状況をどう見ればよいのか、専門家に聞きました。

山形大学医学部附属病院・森兼啓太教授「結論から言うと、評価のしようがない。多いとも少ないとも言いようがないのが正直なところ」
感染症の専門家、山形大学医学部附属病院の森兼啓太教授です。
新型コロナが8日に5類に引き下げられたことを受け、県は、全ての感染者を毎日発表する形式から、43の定点医療機関の報告を基にした週1回の発表に変更しています。
17日発表された県内の感染者数、137人をどう見れば良いのでしょうか。
矢野秀樹アナウンサー「インフルエンザだと現在、警報、注意報といった指標があると思うんですが…」
山形大学医学部附属病院・森兼啓太教授「インフルエンザは20年以上長い歴史がある中で、街中で流行しているかの指標が定められてきた。(コロナは)ようやくスタート地点に立った。評価の方法はこれから決められていく」
感染状況を注視しながらも、対策は個人の判断に委ねられます。
森兼教授は改めて、周囲への配慮の大切さを強調します。

山形大学医学部附属病院・森兼啓太教授「個人それぞれのコロナへの向き合い方、考え方でとるべき行動は変わる。濃厚接触者という概念や定義がなくても(症状があって)何日かして発症している可能性を頭に置いた上で行動する」
5類に移行し、新たなステージになった新型コロナ。

まだまだ手探りの状況が続きますが、感染対策とひとりひとりの思いやりの重要性は変わらないのかもしれません。














