持続可能を目指す“楽しい!”農業

新潟県見附市で「棚田を守ろう」と奮闘する男性に注目します。

昔ながらの農法と、最新の情報通信技術との融合…。
そもそも米作りを知らない人たちをも巻き込んだ農業とは?

5月のある日、新潟県見附市の市街地からおよそ5kmほど離れた明晶町(みょうしょうまち)で、農産物の生産・販売・農業支援などを行う『合同会社みつけらいく』代表の奥田誠さん(45歳)が、『田園地帯』に広がる“棚田”で、ドローンを使った除草剤散布をしていました。

【みつけらいく 代表 奥田誠さん】
「除草剤散布の機械を背負ったまま田んぼの中で倒れてしまって…。これが高齢者だと大変なことになるなと思って」


奥田さんはドローンだけではなく「自動注水機」も棚田に取り入れています。
スマホの操作でゆっくりと機械が動くので、田んぼから離れた場所に居ても、手元で水位を確認できます。

【みつけらいく 代表 奥田誠さん】
「こういうキカイを用意して、“楽しそうだな”という雰囲気で苦労せず苦にならないような環境だと、高齢になる今までの先輩とこれからやろうとしている若い人たちとが、うまく連携が取れて維持管理につながるんじゃないかな」

日本の原風景ともいえる「棚田」には大型機械が入りにくく、農業の担い手不足から“耕作放棄地”となる所が増えています。

「楽しい農業」を掲げる奥田さんは、農業を知らない人でも田んぼを“楽しんでもらおう”と『棚田オーナー制度』を始めました。