昭和、平成、令和と3つの時代をわたってきた「三本コーヒーショップ」。
歴史を重ねるごとに客層も変わってきていました。
■中村利邦マスター
「若い年代が多いんですよ。若い年代だったら学校終わってから来てるかなって思う」
若い世代には自分たちが生まれる前の昭和レトロな雰囲気が新鮮に映り、それが店の新たな魅力になっていました。
■女性客
「自分はこういうレトロな感じが好きなんですけど、こういうお店はなかなか無いので。老舗が無くなってしまうのは結構さみしいかな」
高校を出てすぐに、父親と一緒に働き始めた、兄の利邦さん。
その後、弟の民利さんも加わり、1998年に父が亡くなったあとは、兄弟を中心に店を守ってきました。
■兄の利邦さん
「よく(兄弟で)やってこれたなというところです」
■弟の民利さん
「最初は1、2年だよっていって一緒にやってきたんだけどね。親父からも言われたし、頑張ってこうと、やってきました」
閉店を前に2人が口にするのは、お客さんたちへの感謝の気持ちです。
■兄の利邦さん
「ただ本当に感謝に堪えないってことだけです」
■弟の民利さん
「色々と楽しい思いもさせてもらいました」
長野駅前で歴史を刻んできた三本コーヒーショップ。
店を愛してきたお客さんとともに、中村さん兄弟は20日に最後の営業を迎えます。