「自分にとってはすごく大きなこと」国会で“性被害”証言

カウアン・オカモトさん(26)
合計15回から20回ほど、ジャニーさんから性被害を受けました」
橋田康さん
合計2回ほどですが、自分にとっては、すごく大きな大きなことでありました」

2人が出席したのは、国会で行われた立憲民主党のヒアリングです

立憲民主党 長妻昭 政調会長
「こういう問題が、ずっと水面下に潜って表に出ない。必要があれば、法的な措置整備というのも、取り組まなければいけないと」

橋田康さん
「何かが、悪いことがあったとしても目をつぶる。そういうエンターテイメントの社会が、出来上がってしまった現れだと思っています」

カウアン・オカモトさん
「芸能界に限らず、未成年者は、絶対的に立場の上の人が何かを要求したときに、拒むのは難しいと思います。この状況の中で、僕たちのような被害者が今後、生まれないための法整備がされることを強く願っています」

ヒアリングでは10回以上性被害に遭ったという別の元ジャニーズJr.の男性のメッセージも読み上げられました。

別の元ジャニーズJr.
「あのとき抵抗できなかった自分は、何をやっても駄目なんだ、という気持ちになりました。私のような被害者を生まない仕組みを作ってもらえたらと思います」

元ジャニーズJr.「法整備を強く願う」

児童虐待防止法では、“保護者による虐待”のみが対象となっていますが、出席した議員からは、「対象範囲を広げる議論をすべき」などといった声も上がりました。

立憲民主党議員
「今回、法律を改正して、親以外がやってることも、児童虐待として通報義務をかけたら、見つかりやすくなったり、予防ができるんじゃないかと」

カウアン・オカモトさん
「被害者が怖がるんじゃなくて、加害者がしっかり怖がるような法律を作るのは、すごい大事だなと思っています。子供たちが自分の意思で全てを理解して、防ぐのは本当に難しいことだと思ってるので」

橋田康さん
「第三者機関の介入について、自分はすごく賛成します。冷静に客観視した大人が、中身を見ることによって、勇気を出して、リスクを背負って声を上げなくて済む環境が一つ生まれるんじゃないかな、と思います」

立憲民主党は、児童虐待防止法の改正案提出も視野に検討しているということです。

小川彩佳キャスター:
ヒアリングの中でカウアンさんは「未来のためにできることをした。そして、法整備を願っている」と訴えました。被害を繰り返さないためにも、今こそ早急に、あらゆる角度からの議論を進めていく必要があります。