入院患者に暴行したとして複数の看護師が逮捕された東京・八王子市の精神科病院が、虐待再発防止のための「改善計画」を東京都に再提出しました。

八王子市の「滝山病院」では、複数の看護師が患者に暴行した疑いで警視庁に逮捕されています。

東京都は先月、病院に「改善命令」を出し、病院は具体的な再発防止計画を提出しましたが、「具体性が不十分」として再提出を求められていました。

東京都によりますと、病院はきょう午後、改善計画を再提出し、▼弁護士や精神科病院患者の家族会からなる虐待防止委員会を設置して、少なくとも月に1回開催することや、▼虐待防止に向けた研修や、マニュアルの具体的な項目が示されたということです。

また、病室やナースステーションにカメラを50台設置し、個人情報の保護を徹底した上で運用を始めるとしています。

東京都は、具体性が不十分だった部分はおおむね修正されたとして改善計画を受理しましたが、今後も引き続き立ち入り検査などを行い、病院に指導するとしています。