岡山県倉敷市の倉敷成人病センターに、西日本では初めてとなる最新の手術支援ロボットが導入されました。1本のアームで手術を行うことから、患者の体の負担軽減に期待が寄せられます。

倉敷成人病センターに最新の手術支援ロボット「ダビンチSP」が導入され、きのう(15日)、子宮腺筋症の手術が行われました。すでに導入しているロボットでは4本のアームで複数か所を切開しますが、アームが1本の「ダビンチSP」では切開か所は最少で1か所にまで減らすことができます。

(倉敷成人病センター ロボット先端手術センター 安藤正明センター長)「盲腸の手術より小さな傷で、かなり広範囲の手術ができる。やはり痛みのある場所がそもそも少ないし、腹膜の傷が少なければ回復は早いんじゃないかと考えています」

「ダビンチSP」は1本のアームに取り付けられた直径2.5センチの筒から、カメラと3本の鉗子を体内に挿入して手術を行います。最新のロボット導入で切開か所が少なくなり患者の体への負担は減るものの、これまでのロボットとは使い勝手が違うため、執刀医には習熟が必要なようです。

(倉敷成人病センター ロボット先端手術センター 安藤正明センター長)「人の技術が進歩するより今やロボット、機械の技術の進歩の方が早いので、ですからやはり今のうちに手を付けておかないと次の進化に進めないかという気はちょっとしています」

「ダビンチSP」を使った手術は主に婦人科で行われ、今後は泌尿器科などにも導入される見込みです。