新型コロナの5類移行からきょう(15日)で一週間です。岡山県医師会は会見を開き、8月末までに対応可能な医療機関を約1100件設置するとしたほか、香川県も第9波に備え医療体制の拡充する方針を示しました。

岡山県医師会はきょうの会見で、対応可能な医療機関を約1100件に拡充するとした岡山県の施策に対し、8月末までには達成できるとの見通しを明らかにしました。マスクなどで目や鼻、口を覆えば、感染を抑えられる可能性は高いとして、外来診療では感染の疑いのある患者を隔離することなく診療を行っていきたいとしています。

(岡山県医師会 松山正春会長)
「医療機関の先生方にも、あえて時間・空間を分けなくても外来対応医療機関ができるのではないかということをお願いしている」

ただ、昨年11月から先週までの第8波におけるコロナ死者数の95%以上を高齢者が占めたことから高齢者施設などにおける感染対策は今まで通り徹底してほしいとしています。

一方、香川県の池田知事は会見で、5月8日の5類移行後、新型コロナ感染者の入院調整依頼は1件のみで今のところ医療機関に大きな混乱はないことを明らかにしました。その上で第9波に備えさらに対応できる医療機関を増やす方針を示しています。

(池田豊人香川県知事)「今後の感染拡大も想定に入れてできるだけ多くの医療機関で発熱した場合の外来、入院患者の受け入れを少しでも増やしていくということが非常に重要ですので」

香川県では5類移行に対応する体制を整えるため必要であれば独自の支援も検討するとしています。