14日午後、熊本市のえがお健康スタジアムで天井板の一部が落下した事故について県は、雨漏りによる腐食が原因とみて調査をすすめています。

14日午後2時50分頃、熊本市のえがお健康スタジアムでおよそ7メートルの高さから天井板の一部が落下し、スポーツ観戦に訪れていた20代の男性に当たりました。

男性は、右腕を数針縫うけがをしました。

施設の管理団体よりますと天井板は縦40センチ×横30センチ、重さは1キロ未満で大学ラグビーの試合終了後、観客が退場する時間帯に落下したということです。

担当者は「日常的に目視による安全点検を行っていたが、異常は確認できなかった」と話しています。

県によりますと落下物は水分を含んでいたということで雨漏りによる腐食が原因とみて今後、調査を進める方針です。

--落下した天井板はどういう材質だったのでしょうか?

今回、落下したものは「ケイカル板」と呼ばれ、軽くて強度も高いことから一般的には室内の天井や壁などに使われることが多い素材です。

ただ水にふれると強度が落ちる性質もありスタジアム特有の雨ざらしの構造が腐食に繋がった可能性が高いと見て、スタジアムでは今後ケイカル板が落ちる可能性のある通路は立ち入りを全て規制して点検作業を行う方針です。