ビール大手4社の4月のビール類の販売数量が出揃いました。物価高による節約志向の高まりなどを背景に、市場全体の販売数量は6%程度の減少となっています。

ビール大手が発表した、4月の発泡酒や第3のビールを含むビール類全体の販売数量は、去年と比べて▼キリンはマイナス12%、▼サッポロはマイナス8%、▼販売金額を公表したアサヒはマイナス3%の減少となりました。

一方、4社の中で唯一プラスとなったサントリーは14%の増加でした。ビールの新商品「サントリー生ビール」などの販売が好調で、数字を引き上げたためです。

ただ、▼物価高による節約志向の高まりや、▼比較対象の去年4月は、外食需要が回復によって業務用ビールの販売が持ち直していたことなどから、今年4月の市場全体のビール類の販売数量は6%程度の減少と推定されています。