頼みの綱は“ブラジル産” 安全性は?味は?

井上キャスター:
世界各国が影響を受けている中で、いま注目されているのがブラジルです。“液卵”大手のイフジ産業の動きです(液卵=卵の殻を割った内容物、卵の中身)。
ブラジル産の卵の輸入に舵を切りました。長い歴史がある中で、ブラジル産の卵を使用するのは「あまり記憶にない」ということです。

まず、殻付きの卵を冷蔵でブラジルから約50日かけて輸入します。賞味期限に関しては、生食に関しては冷蔵保存(10℃)の状態で、最長で産卵後から57日以内ということが取り決められているそうです(日本卵業協会HPより)。

ブラジル産と日本産では、どう違うのか。イフジ産業の藤井宗徳 社長に伺いますと「ブラジル産卵も国産卵と味はほぼ変わらない。液卵にする際殺菌をするので安心・安全」と話しています。

ブラジルでも卵価格“急騰”も…日本に出来ることは?

井上キャスター:
ブラジルでは、高病原性鳥インフルエンザがいまのところ発生していないのです。ただ今後発生する可能性もあります。藤井社長は「ブラジルから輸入できなければ供給不足になってしまう」と懸念を示しています。

ブラジルは元々輸出大国なので余力がありそうだということで、いま世界中からオファーが殺到している。それによって卵の値段が上がってしまっている、というのが現状だそうです。

ホランキャスター:
現在はブラジルで鳥インフルエンザが発生していませんが、仮に全ての国で発生してしまったら。その対応策などを日本は考えるべきなのか…それとも限界があるのでしょうか?

田中ウルヴェ京 スポーツ心理学者:
日本でできることは何かということを、長期的に考えることは大事ですよね。例えば、原価割れしている卵をどうするのか。安いほうが消費者にとってはうれしいですが、それだとシステムとして回らないのであれば、どの程度の値段調整が必要なのか。卵は大事な栄養源だからこそ、考える必要もあると思います。

ホランキャスター:
農家としても、飼料代もエネルギー代も高騰しているとなると、値段を下げたほうが消費者のためになるとはいえ、やはり生活していかなくてはならない。いろいろなことを考えながらというところですよね。

田中ウルヴェ京 スポーツ心理学者:
人件費もかかりますからね。