去年から続く、深刻な卵不足。原因となっているのは鳥インフルエンザの流行で、約12%の鶏が殺処分される事態となっています。
この状況の中で、ブラジルから卵の輸入を開始した企業があります。はたしてその理由は?また、味や安全性はどうなのでしょうか?
続く卵不足のなかで…オムライスが消える?
井上貴博キャスター:
現在流行している鳥インフルエンザ。今年は感染力も強く、「災害級だ」と指摘する専門家もいます。

2022年10月以降、約1650万羽を殺処分するに至っています。全体で、“卵用”のニワトリの約12%を占める数だと言われています。
供給は、いつ回復するのでしょうか。農林水産省の担当者は「鳥インフルエンザが発生した農家に関しては、消毒や再開準備を含めて、供給が再開できるまで約半年から1年」としています。
今シーズンに関しては、終息しつつあり、完全復活は2024年以降かということです。

それまで、どうしのいでいくのか影響はすでに広がっています。
▼ガスト…オムライスの販売停止
▼キューピー…マヨネーズなどの値上げ
▼森永乳業…焼きプリンの出荷制限
▼崎陽軒…炒飯弁当などの卵の使用量を減らす
4月1日に「たまごの栽培に成功しました」
井上キャスター:
JAも頭を悩ませています。そういった中、4月1日のツイートです。
JA全農たまごのツイッター
「【遂に成功】世界初“たまごの栽培”に成功いたしました!こちらは今朝取れたピチピチの卵になります。ツンとした草の風味が何ともクセになる…新境地の味をお届けいたします おたのしみに」

エイプリルフールということでジョークを投稿したということです。JA全農たまごの担当者は「卵不足を表現しつつ、クスッと笑ってほしかった」としています。
ホラン千秋キャスター:
この卵不足、家庭レベルでも事業者レベルでも大変な不足。それから値上げになっていますが、どうやって乗り越えるかといっても、時間が解決するのを待つしかないということですが。
田中ウルヴェ京 スポーツ心理学者:
卵とは日々の生活で、誰もが使えるもの。日本では特に生でも使うという文化の中で、どうやって供給を安定させていくのか。この両方について、もちろん時間の問題でありますが、緊急の時にどうするかというのは大切ですよね。