■樋田和彦さん
「果たして生活できるんだろうかとか考えちゃいますよね。そうなんですけども私も55歳なので多分このチャンスを逃したらもう2度とこういう話はないでしょうし、苦しいのに漫画書いている理由というのは自分で震えるようなシーンを描きたいというのがあるんですよ」

読者の評判をよび自身も思い入れ深いエピソードが「助けて」という物語です。

■樋田和彦さん
「いじめられっ子を助ける話なんですよ。とても性格のいい優しいやんちゃな子がゆえにちょっと意地悪なやんちゃな人たちにいいようにされているところを京四郎の相棒の翠川が助けるという回なんですけど、この子はほんとそういう生活に心傷ついているんですけれど、かといってどうやってここを乗り越えたらいいかもわからない。それがこの翠川というキャラクターとのやり取りで心が嫌だと叫んでいるなら行かないほうがいい。悩んでいる人たちに向けて大事なところじゃないかなというのをこのセリフに集約できたところがありまして」

昔のファンや、今”やんちゃ”な人にも喜んでほしい…

樋田(ひだ)さんの新たな連載は秋田書店のウェブコミック「マンガクロス」で、無料で読むことができるということです。