野良猫の不妊去勢手術を続けてきた団体に宮崎市から感謝状が贈られました。
この団体は、3年間で宮崎市内およそ2500匹の野良猫に不妊去勢手術を行ってきたということです。

宮崎市から感謝状が贈られたのは、全国で野良猫の不妊去勢手術事業を実施している「どうぶつ基金」です。

10日は市役所で贈呈式があり、佐上邦久理事長に永山英也副市長から感謝状が手渡されました。

(どうぶつ基金 佐上邦久理事長)
「これは、行政及び地元のボランティアさん、そして、全国から寄付をいただいた皆様、この人達とどうぶつ基金が一緒になってやらなければ成り立たなかった事業なので、日本で一番うまくいった事例が宮崎市ではないかと思います」

県内では、2021年度、298匹の野良猫が殺処分され、このうち6割が子猫でした。

こうした中、飼い主のいない猫を増やさないために実施されているのが「TNR活動」。
これは、野良猫を捕獲し、不妊去勢手術をして元の場所に返すという取り組みです。

「どうぶつ基金」では全国およそ440の自治体で「TNR活動」を支援していて、宮崎市では昨年度までの3年間でおよそ2500頭の野良猫の不妊去勢手術を無料で行ってきました。

(どうぶつ基金 佐上邦久理事長)
「一生懸命生きている他の生き物と共生していくということを心に持ってほしい」

宮崎市では、こうした民間の取り組み以外でも野良猫などの手術を行っていて、これまで年間600件ほどだった手術件数を今年度から1000件まで拡大し、殺処分ゼロを目指したいとしています。