ウクライナは近く大規模な反転攻勢に乗り出すとみられていますが、首都キーウへのドローン攻撃が激しさを増しているようです。一方のロシアは、内部対立が露呈する事態になっています。今後の戦況にどんな影響を与えるのでしょうか?

「状況が一気に悪化するかもしれないという覚悟を感じる」

8日、過去最大規模のドローン攻撃を受けた首都キーウ。
ウクライナ軍が迎撃しましたが、破片が当たり、マンションの一部が破壊された様子も。

いまキーウへの攻撃は激しさを増しているといいます。

UNHCR職員 青山愛さん
「本当に毎日のように、夜間に空襲警報が鳴ったり、攻撃があったりするような状態が続いています」

キーウで、避難民への支援にあたっているUNHCRの青山愛さんは、ロシア側がクレムリン攻撃の報復をほのめかす中、キーウでは連日、ドローンが目撃されるなど、攻撃が続いているといいます。

UNHCR職員 青山愛さん
「朝4時に空襲警報が鳴って、1時間後の朝5時に、本当に大きな爆発音が聞こえて。大きかったですね、音は。4月の初めのほうは、空襲警報が鳴っても、シェルターに入らない人もいたんですけれども、いまは地下鉄に入ると、どんどん避難してくる人が増えているなという印象を受けるので、やはりウクライナの市民の皆さんも警戒心を強めているのではないかなという印象です」

ウクライナは近く、大規模な反転攻勢に乗り出すとみられ、市民の緊張感は日増しに高まっているといいます。

UNHCR職員 青山愛さん
「反転攻勢によって、もちろん東部・南部のフロントラインの戦闘が激化するのは分かっていますし、それに伴って、全土に対する攻撃も増えるであろうというふうに考えられるので、皆さん、状況が一気に悪化するかもしれないという覚悟のようなものを感じます」