マイナカードをつかってコンビニで証明書などを交付するサービスで、別人の住民票が発行されるなどの不具合が相次いでいます。政府はシステムの一時停止を要請しました。

記者
「ゴールデンウィーク中、こちらのコンビニでマイナンバーカードを使って戸籍の証明書を発行しようとしたところ、別人の証明書が出てきたということです」

トラブルが起きたのは川崎市にあるコンビニ。今月2日、マイナンバーカードを使って戸籍の証明書を取ろうとしたところ、出てきたのは他人のものでした。実はこの問題、相次いでいます。

横浜市と富士通Japanの会見(先月7日)
「大変申し訳ございませんでした」

最初に起きたのは3月下旬。横浜市で発生していました。続いて東京・足立区でも2件おき、先週の川崎市であわせて13件発生しています。

「コンビニで(発行)できるのが便利になったと思うけど、住所などがばれてしまうと、そういうこと(強盗など)につながる可能性があるので嫌」
「行政として絶対まずいと思います。そこはもう厳格にやってもらわないと」

これを受け、河野デジタル大臣は…

河野太郎デジタル大臣
「個人情報保護に関して、国民の皆様の信頼を傷つける大変重大な事故で、誠に申し訳なく思っております」

原因はシステムの不具合だと説明。

河野太郎デジタル大臣
「運用停止をして、テストするようにという要請をした」

再発防止のため、システムの運営会社「富士通Japan」にサービスの一時停止を要請したと明らかにしました。

関係する自治体は全国およそ200に上り、停止期間は自治体によって異なるとみられます。

本人確認の証明書が別人に発行されてしまう、あってはならないトラブル。早急な再発防止策が求められます。