この時期、とても気持ちのいいキャンプ場での取り組みです。キャンプではごみの処理をどうするかが悩みの種になりますが、この問題をクリアしたことで国内で最高峰となる5つ星の評価を受けたキャンプ場が静岡県磐田市にあります。その取り組みとは?
愛知県から磐田市にキャンプにやってきた岡村さん一家。この日の夕食は最高級の牛肉を使ったバーベキューです。
「おいしそう。いただきます」
近年、人気がますます高まっているキャンプですが、実は大きな課題を抱えています。
<岡村さんの奥さん>
「これだけでもビニールがゴミがね。よいしょ」
それはごみの扱い。家族7人、1泊2日のゴミを並べてもらうと…
<岡村さんの奥さん>
Q.一番多いのは何だろう?
「プラ、プラ」
Q.やっぱりプラスチックごみ?
「そうですね。おやつの袋とかほとんど。トレイとかも」
こうして並べてみると、多くのごみを出していると改めて実感できます。
このごみの処理について先進的な取り組みをしたとして5つ星の評価を受けたのが、磐田市の竜洋海洋公園オートキャンプ場です。
<佐間野 昌資場長>
「こちらがごみステーションになります」
Q.いくつに分かれていますか?
「大きく分けて7種類ですね。炭、生ごみ・燃えるごみ、ビニール類、空き缶、ペットボトルで瓶とかですね。あと発泡スチロールまで入れて7種類ですかね」
Q.お客さんは分けてくれますか?
「きれいに分けていただいています。ゴミ袋を無料で配布していますので、お金がかからないんですよね。その分丁寧に分けて捨てていただいてますね」
多くのキャンプ場では、ごみはキャンパーが持ち帰るのが基本ですが、こちらの施設ではSDGsの一環としてゴミの分別収集の取り組みに力を入れています。これによって再生可能な資源ごみを集めることができるほか、きれいな環境を保つことができるのです。
<岡村さんの奥さん>
「燃えるゴミなんだとか、燃えないゴミなんだとかペットボトルは何で分けなきゃいけないということをこういうところで捨てて分かるっていう。分かるのは勉強にもなっていいかなと思います」
子どもたちにとってもちょっとした遊び感覚で環境について考える良い機会となっています。
<佐間野 昌資場長>
「環境に優しいという流れを作っていけるところに少しでもお手伝いができればという思いでやらせていただいています」
2023年3月、日本オートキャンプ協会はこのキャンプ場を5つ星に再認定しました。区画によっては電源などクオリティーの高い設備があることや、施設一面手入れの行き届いた芝生や環境に配慮した取り組みが評価されました。
<愛知県からのキャンパー>
「ここのキャンプ場自体が結構有名で予約が取れないんで、取れたらここに来るって感じで、一番ここに来る時、胸が高なるというか一番お気に入りの場所ではありますね」
国内にオートキャンプ場は300施設ほどありますが、5つ星は全国で10施設しかありません。
<佐間野 昌資場長>
「コロナ禍の期間に入ってから、レクリエーションとしてだいぶ落ち着いた、定着してきたという印象はあります」
人気の高まりとともに環境について考えながらキャンプを楽しむのも時代の流れになっています。
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