1966年、静岡県清水市(現静岡市清水区)で一家4人が殺害された事件で死刑判決を受け、やり直しの裁判で無罪が確定した袴田巖さん(89)の姉・ひで子さん(92)がイタリアで行われる国際会議で死刑廃止を訴えるのを前に報道陣に抱負を語りました。
「(出席の目的は)世界の人たちが署名運動などをしてくれた。だからお礼を言いたくて」
10月25日の出発を前に、報道陣にこう語った袴田巖さんの姉・ひで子さんは、一度は死刑判決を受けた巖さんが長年にわたり、死刑執行の恐怖にさらされ、心身ともに大きな影響を受けたことなどから、死刑制度の廃止を訴えています。
今回、イタリア・ローマでの世界の宗教指導者らが集まる会議に招待され、28日に死刑廃止についてスピーチをすることになっています。
巖の状況などを話して、58年の戦いについて話をしようと思う」
この国際会議には、ローマ教皇も参加する予定で、ひで子さんは「会えればお話をしたい」と語りました。














