5日、震度6強の揺れで校舎の被害が確認された石川県珠洲市の県立高校では、8日から通常通り授業が再開されました。

およそ300人の生徒が通う珠洲市野々江町の県立飯田高校は、地震で図書室の本が散乱したり、渡り廊下の床や壁にひびが見つかったり、校舎に多数の被害が見つかりました。職員が片付けを進め、連休明けの8日から登校を再開しました。

教室で、担任の錦木佑可子さんが「この中ですごく怖い思いをした人たくさんいる。家が崩れたりとか、家族がけがしたような人もいる。つらい思いをした人がいることを想像してほしい」と生徒に呼びかけました。

生徒たちは、校舎の後片付けに取り掛かり、体育館を掃除した男子生徒は「こんなにひどいものかと思った。でもみんな無事でよかった」と話していました。
バスケットボール部の練習試合中に地震にあったという男子生徒は「試合中にグラグラと揺れて、みんな外へ逃げた。去年6月の地震よりも恐怖を感じた。地震は多いが、珠洲に住み続けたい。珠洲が好きだから」と話しました。

生徒たちはおよそ2時間かけ、物が散乱した教室などの片付けを行い、3限目の10時半から通常通りの授業が再開しました。