映像には“屋根に2人の人影” 専門家は「戦争への“動員”の口実に」と指摘

インターネット上では、ロシアの独立系メディアなどが“ロシア国内の反体制派組織の関与”や“自作自演説”といった様々な見方を報じています。

映像からも疑問が浮かび上がります。左側から飛来してきた物体の下、屋根のあたりには2人の人影が見えます。誰が何をしているのかは、わかりません。
プーチン政権への影響について、ロシア情勢に詳しい専門家は…

防衛省防衛研究所 兵頭慎治氏:
「第二次世界大戦以降クレムリンが直接攻撃されることはなかったと思う。政治的な影響ということからすると、5月9日『対独戦勝記念日』が行われる。プーチン大統領が重視している政治イベント。これを実施するうえでも、大きな打撃になった可能性がある」
そして今後のカギとなるのが…

防衛省防衛研究所 兵頭慎治氏:
「プーチン大統領が今回の事件を政治的にどのように利用するのかにかかってくる。クレムリンという権力中枢が攻撃されたということで、国内で緊張感を高めながら、事実上の戦時体制に突入していく。場合によっては戒厳令を敷いて、多くのロシア男性を動員していく。そのひとつのきっかけ。口実にしていく。その可能性もある」