山口市の代表的な観光名所「国宝・瑠璃光寺五重塔」は、今しか見られない姿で観光客を迎えています。年間50万人以上の観光客が訪れる、山口県内有数の観光スポットですが…

現在の姿はこちら。

鉄骨の足場に囲まれ、ふだんの美しい姿が隠されてしまっています。

石川県から来た家族:「見に来たんですけど、なんか囲われてて、あれって感じで。国宝は見てみたかったけど、見られなかったのがちょい残念やった」

現在、“令和の大改修”の真っ最中。日本古来のひわだぶきの屋根が特徴ですが、前回のふき替えから24年がたち、傷みが進んでいることから大規模な改修が必要でした。屋根の全面ふき替えはおよそ70年ぶりで、今のこの姿、実は貴重なんです。


静岡県から観光に来た家族:「(娘が)五重塔が見たいっていうことで、なんとか、先っちょだけ見えるっていうふうに聞いてきたんで、先っちょだけ(笑)まだ隙間から見えるんで良かったです」「逆にこれはこれでレアだよね。工事中もレア」

奈良県から来たカップル:「ちょっと見えてるので、立派だなと思って。奈良とちょっと似てる感じもするので、わぁって思いました」「(奈良は)こんな森の中にないんで、この感じがすごいなと思います」

ちょっと残念ではありますが、なかなか見られない貴重な姿を、山口県外からの人も楽しんでくれているようです。無料で観光案内をするボランティアガイドも、案内方法を工夫しているそうです。


山口市観光ボランティアガイド:「やっぱり残念に思われるので、前に撮った写真を見せたり。50年に1回の姿ですよと言って。五重塔は3年後には見られるので、これは50年に1回だからいうふうな感じで、興味をそそってます」

改修中ではあるものの、コロナ禍に比べると、倍近い人が訪れているのではないかと話していました。そばにある土産物店や飲食店も、にぎわっていました。“令和の大改修”は2026年3月までの予定です。