昔遊んだ公園や小学校の遊具ですが、安全面の問題などから、次々と姿を消しつつある遊具もあります。
もはや「絶滅危惧種状態」となっている遊具もあり、特に「回転型ジャングルジム」は、米子市立の小学校や公園からは、すでに消滅していることが分かりました。


鳥取県米子市内の小学校。
児童らが遊具で楽しそうに遊ぶ姿がありました。

児童は
「ブランコが好きです」
「鉄棒が好きです。回るところが」
「僕は滑り台が好き」
「上り棒が好き。一番上まで行って、バシャ―ンって落ちるところ」

この学校に設置されている遊具は「ブランコ」「のぼり棒」「シーソー」など計7種類ですが、学校や公園の遊具は、以前より種類が減っていると言います。

例えば、通称「回転型ジャングルジム」。
米子地域では「メリーゴーランド」などとも呼ばれる回転遊具ですが、(※地域などによって「地球儀」「グローブジャングル」などとも呼ばれる)実は米子市の小学校や公園には、もう1つも残っていません。

取材班は、鳥取県江府町の武庫地区にある公園でようやく見つけることができました。

「回転型ジャングルジム」は、いまや「絶滅危惧種状態」。
なぜ、少なくなっているのでしょうか。

米子市都市整備課 森康一さん
「米子市が管理する公園にも、以前は設置されていたんですけども、重大な事故につながる恐れがある遊具ということで、15年ほど前に撤去しております」

2004年、大阪府内の公園で、回転遊具で遊んでいた児童2人が指を切断する事故が発生し、各地で緊急点検が行われました。

米子市では可動部分の重量が重い遊具や、利用人数の制限がしにくい遊具などを「ふさわしくない遊具」として、十分な管理監督など設置条件を満たさない場合は、撤去が望ましいとしています。

その結果、およそ15年前までに「箱型ブランコ」や「遊動木」といった遊具が姿を消しました。
箱型ブランコ
市民は
「昔あったね。覚えてる覚えてる」
「懐かしいですよね、いま無いですけど。」
「シーソーブランコが好きでした」
シーソーブランコ

ではむしろ、今の時代、どのような遊具ならOKなのでしょうか。

実は米子市では、すべての小学校に特定の5種類の遊具を設置する取り組みが進んでいます。

その5つの遊具は「鉄棒」「うんてい」「のぼり棒」「ブランコ」「すべり台」。
そして5つが選ばれたキーワードとは…

米子市教育委員会 こども施設課 井上真一さん
「体力向上というところから、この遊具の設置を選んでおります。米子市でいいますと、体力測定が全国値よりも低かったということから、握力・筋力・柔軟性といったところを向上させる観点からこの設置の事業をしたところです」

体力向上のための遊具たち。
米子市では、今年度中に全ての小学校での設置を完了させる予定だといいます。

一方、江府町武庫地区で見つけた「回転型ジャングルジム」。
区長によりますと、毎年安全点検を行っていて、しばらく撤去する予定はないとのこと。
大人が監視する上で、安全に楽しんでほしいということです。