そんな中…

土江諒 記者
「長年にわたって米子市民や観光客の足を支えてきたつばめタクシーですが、4月、事業停止を余儀なくされました。」

70年以上の歴史をもつ老舗のつばめタクシー。
帝国データバンクによりますと、近年は夜間タクシーなどの需要減少に加え、ドライバー不足により減収傾向に。
そこにコロナ禍、燃料高が追い打ちをかけ、3月、事業停止に至りました。

また、東京商工リサーチによりますと、去年倒産した全国のタクシー事業者は、過去10年で最多の29件にのぼりました。

タクシー会社の倒産に関わる「ドライバー不足」。そのワケとは?

ドライバー 後藤達也 さん
「定年退職されて、それからもうひと働きって人が多いので、10年とか働く人はあんまりいない。」

所長に話を聞くと…

米子第一交通 福坂康司 所長
「団塊の世代のドライバーが多かったので引退に対して後の世代の方がなかなか手薄になっている。」

さらに、"やればやるほど"稼げるという業界特有の歩合制が起因し、コロナ禍でタクシー需要が減少すると社員の退職を誘発。

現在在籍するドライバーのうち半分近くが引退予備軍の70代以上で、更なる人手不足の懸念も潜んでいます。

ドライバー 後藤達也 さん
「(人が増えるには)単純に給料がもっと増えていけば、それが1番効くと思うんですけどね。」