世界の王室メンバーと交流 ネパール・ビレンドラ国王(1975年)
1975年(昭和50年)には、上皇さまは美智子さまと一緒にネパールのビレンドラ国王の戴冠式に出席されました。

この戴冠式には、イギリスからは当時のチャールズ皇太子が出席していて、上皇ご夫妻は、チャールズ皇太子をはじめ、世界各国の王室メンバーと交流を深められました。日本の皇室と伝統的に緊密な関係を築いてきたネパール王室ですが、ビレンドラ国王は2001年に皇太子に暗殺され、その後、2008年には王政も廃止されています。
現在の天皇陛下が初めて出席 トンガ・トゥポウ5世(2008年)
時代が平成に移ると、戴冠式や即位式へは、現在の天皇皇后両陛下が出席されるようになります。現在の天皇陛下が初めて戴冠式に出席されたのは、2008年(平成20年)、トンガのトゥポウ5世の戴冠式でした。
病気療養中の雅子さまは出席されず、陛下おひとりでの出席でしたが、親日国としても知られるトンガでは国王の隣の席を用意され、一番の賓客としての待遇を受けられました。

雅子さま快復のきっかけに オランダ・アレキサンダー国王(2013年)
雅子さまが初めて戴冠式に出席されたのは、2013年(平成25年)のオランダ国王の即位式でした。
長期療養中の雅子さまにとって、これが実に11年ぶりの外国訪問でした。体調に不安を抱かれ即位式ギリギリまで出席の判断がつかずに、当時の宮内庁長官が「一刻も早く決めて頂く必要がある」と苦言を呈すという異例の事態も起きました。