チェーンソーで木を切る技術の速さや正確さ、安全性を競う世界大会が4月、エストニアで開催され、この大会に初めて出場した青森市の女性選手が日本勢として初めての金メダルを手にしました。

バルト海に面し北欧の国・エストニアで4月19日から22日まで4日間にわたって開かれた「第34回世界伐木(ばつぼく)チャンピオンシップ」

チェーンソー技術の速さや正確さ、安全性を競う2年に一度開かれる大会です。今回は、ヨーロッパを中心に世界20か国から合わせて93人の選手が参加して熱い戦いが繰り広げられました。

※会場のアナウンス「ノゾミ・オカダ!」この大会に日本代表として初めて出場した青森市の岡田望さん(40)11人が出場したレディースクラスの「丸太合せ輪切り競技」で優勝し、この大会では日本勢初のメダルを獲得する快挙を成し遂げました。

※岡田望さん「この競技で(メダルを)もらえる上位にいけるというのは全然想像していなかったので、金メダルもらうまでは実感がなかった」

岡田さんは、木の伐採や木材加工、植林をする青森市の企業に勤務しています。身長153センチと小柄な岡田さんですが、普段は、重さ5キロのチェーンソーを自由自在に操ってわずか3分ほどで高さ20メートルもの木を切り倒します。



現在、県内で林業に携わる人は1640人ですが、女性はわずか256人と圧倒的に少ないのが現状です。こうした中、岡田さんがチェーンソーを握ることになったきっかけがありました。


※岡田望さん「JLC(日本伐木チャンピオン)シップ)の第1会大会を見て、チェーンソーに魅了されてやってみたいと思った」
2014年に青森市で初めて開かれた「第1回日本伐木(ばつぼく)チャンピオンシップ」で選手たちのチェーンソーさばきに憧れ、6年前に林業の世界へと飛び込みました。そして2022年5月、第4回大会に初めて出場し、1回大会から8年越しで自身もその舞台に立ちました。

選手は、22の都道県から97人が集まり、青森県からは「レディース」に2人、24歳以上の男性のクラス「プロフェッショナル」に2人が出場しました。狙った位置にできるだけ接近させて木を倒す「伐倒(ばっとう)」

丸太を上下2つの方向から垂直に切り、断面の段差や速さを競う「丸太合せ輪切り競技」など5種目の合計点で順位を競い合います。

この大会が世界大会への予選会ともなっています。岡田さんは、最終種目「枝払い」を残して合計1061点と、決勝に残ったレディースクラス3人中トップに。

この種目で岡田さんは、出場した全ての選手の中でトップクラスの成績を残し、初優勝を勝ち取りました。

※岡田望さん「世界ではメダルとれるようにがんばります」

世界でメダルを獲る!この目標を掲げてからおよそ1年。岡田さんは、見事、日本人初の金メダルを獲得し、「有言実行」を果たしました。ただ、このメダルは「丸太合せ輪切り競技」の1種目であり、5種目の総合順位では惜しくも4位でメダルを逃しました。

※岡田望さん「今回、世界大会に出場させてもらって、自分に何が足りなかったとかすごく考えさせられたので、練習一つ一つも考えながらやっていける。世界大会で総合金メダルとるまではがんばりたい」

岡田さんの次なる目標は総合順位でメダル!2年後の大会に向けてゴールデンウィーク明けから練習を始めます。

日本代表は、レディースクラスの岡田さんのほか、男性の24歳未満のジュニアクラス1人、24歳以上のプロフェッショナル3人の合わせて5人が出場しまして、岡田さんが金メダル、ジュニアクラスの選手が銀メダルを獲得しました。代表は、2014年から世界大会に4大会出場していて、今回、初めてメダルを手にしたということです。岡田さんのこれからの活躍に期待が膨らみます。














