宮城県加美町で建設が進む大規模風力発電の施設を巡り、町と事業者が協定を結びました。環境保全を目的に、事業者が年間1000万円を町に寄付することなどが盛り込まれています。

締結式では、猪股洋文町長と、事業を計画するJRE宮城加美の出資企業の代表者らが協定書を取り交わしました。

協定では、事故や自然災害が起きた際、事業者が責任ある対応を取ると定めています。

また、環境保全などを目的に稼働を開始する来年4月から20年間、加美町に毎年1000万円を寄付することも盛り込まれています。

猪股洋文加美町長:
「協定を締結することによって、町民の皆さんが不安に思っているようなことが事業者の責任のもとにしっかり対応すると明示することが必要」

猪股洋文加美町長

JRE宮城加美は、加美町の漆沢ダム周辺のおよそ15ヘクタールに年間およそ1億150万キロワット、2万3000世帯分の風力発電施設10基の建設を進めています。

計画を巡っては、町と事業者が町有地の貸し付けの際に結んだ契約が「地方自治法違反にあたる」として今年3月、地元住民23人が住民監査請求を行っています。