チームの中心を担うのが、元「山雅クラブ」の選手たち。

73歳の内藤盛雄(ないとう・もりお)さんも、その1人です。


■内藤盛雄さん(73)
「中学の時はサッカー部がなかったから。高校に入って兄貴がやっていたんでそれで始めた」


2つ上の兄・亮司(りょうじ)さんは、当時もいまも、チームメイト。


自宅のある上田市から、毎回一緒に練習に通います。

「山雅クラブ」時代の貴重な、映像が残されていました。

1974年の、社会人サッカー北信越大会・決勝。


えんじ色のユニフォーム、背番号4が弟の盛雄さん。


8番が兄の亮司さんで、2人とも当時は20代です。


(お二人は昔から仲がよかった?)                      ■兄・内藤亮司さん「いいえ!犬猿の仲ですよ!」                ■弟・内藤盛雄さん「(兄がサッカーを)辞めるまでは絶対先には辞めないぞっていう」

全国大会に向けた紅白戦のメンバー発表。

(白澤監督)「発表するよ!4バックな。4ー2ー3ー1…」


■中和昌成さん(71)                           「余裕のある段階で(トップ下に)集めましょうね。切羽詰まって預けると、苦しいから…(笑)」


試合は連携の確認だけではなく、スタメンをかけたアピールの場です!

Oー70(おーななじゅう・70歳以上)の試合は、前後半20分ずつの40分間。

走力が落ちる分、大切なのが…

■白澤省吾監督
「オフ・ザ・ボールの時(ボールを持っていない時)に、しっかり視野を確保しておくとか、あらかじめプレーの予定を立てる」


「先を読む力」は、ベテランの腕の見せどころ。


パスをつなぎゴールに迫ります!

■白澤省吾監督
「逆にボールに遊ばれているかもしれないんですけど…それを技術でコントロールするというのが、だんだん楽しくなってくるんですよ」

シニアの試合はロースコアの展開が多く、1点をとれるかが勝負の大きなカギ。


期待の新人が、2023年度中に70歳になるため出場資格があるフォワードの遠藤祐司(えんどう・ゆうじ)さんです。


“若さ”とスピードを武器に、北信越大会でもゴールを決めています。

■遠藤祐司さん(69)
「一番若いんで走れって言われてるんですけど…大変です。1試合に1点は取りたいですね」


イメージ通りにいかないことも、体力の限界も、仲間と励まし合いながらすべてひっくるめて楽しむ、「70代サッカーチーム」!


全国大会は5月12日から宮崎県で開催されます。

■内藤盛雄さん(73)
「元全日本、みたいなのが(対戦相手で)来るんですよ。そういうのだけには、負けたくないんですよね」

■白澤省吾監督(77)「グループで1位になって、決勝トーナメントに進みたいと思っています。最優先です、サッカーが。80くらいまでは頑張りたいと思います」