宮崎県で開かれる70歳以上の選手を対象にしたサッカーの全国大会に、松本市のチームが出場します。

全国大会は実に6大会連続出場というチームの実力とは!?


松本市内のグラウンドにやってきたのは、一見、普通のおじいちゃんたち…。


しかし彼らこそ、70歳以上の選手を対象にしたOVER70=Oー70(おーななじゅう)全国大会に出場する「信州惑々(わくわく)サッカークラブ」のメンバーです!

■白澤省吾(しらさわ・しょうご)監督(77)
「もうサッカー歴50年の選手ばっかりですから、よくサッカーを知っているというのがいいこと」


チームを率いるのは、最年長の白澤省吾監督・77歳。
若いころはJ3・松本山雅の前身=「山雅クラブ」でプレーし、監督も務めました。


ほかにも、サッカーの元国体選手や高校の監督、協会の元役員など経験豊富な面々がそろいます。

■内藤亮司さん(75)
(痛いところはないですか?)「ありますあります、そこら中!(テーピングは)足が痛くて走れないもんでしょうがないんですよ。本当はこういうのやりたくないんだけどね…」


(練習の指示をする白澤監督)
「アプローチかけてワンサイドカットしてかわすやつ、20分くらい…」

“おじいちゃん”だからと、侮るなかれ!


練習は、現役世代のチームと遜色のないメニューが組まれています。


チーム練習は月2回ほどですが、それぞれが日頃からジョギングやジム通いなどで、“動ける体”をキープしています。

すべてをかつてのまま、とは行きませんが…


正確なトラップやボールさばきは、さすがの一言です!

連続したハードワークが必要なサッカーだけに、チームのモットーはまずは「ケガなく楽しむ」こと。

時には、こんなご愛敬も!

「あれ?(攻守)逆だよなぁ…!」

とはいえ…やはりそこは百戦錬磨の選手たち。
ボールを持つと、自然とスイッチが入ります。


長野県内では唯一の70代サッカーチーム、信州惑々サッカークラブは2022年10月の北信越大会を2戦2勝で優勝し、6大会連続の全国大会出場を決めました。


■中和昌成さん(71)
「楽しいですよね、ボールを蹴るというのは。いくつになっても同じですよね、気持ちは」