卓球でオリンピック3大会連続でメダリストとなった山口市出身、石川佳純選手が現役引退を発表しました。

きょう、自身のSNSで「WTTマカオ大会をもって引退することを決めました」と報告しました。

石川選手は山口市出身で小学1年生から競技を始め、小学6年生で初参戦した全日本選手権で3回戦に進出。

福原愛選手になぞらえて「愛ちゃん2世」と注目を集めるようになりました。

小学生時代、取材に対してこんなことを語っています。

「オリンピックに出たい。そして金メダルを取る」

そのことばどおり、14歳で当時、史上最年少で日本代表入り。

ロンドンオリンピックから3大会連続でメダルを獲得するなど、日本卓球界をけん引してきました。

母校・山口市の平川小学校にはパネルやサインが並べられています。

20年、図書室に勤め、石川選手の小学生時代を知る内山敏子(うちやまとしこ)先生は。

平川小学校 内山敏子先生(図書館司書)
「動揺しましたよ、ものすごく動揺しました。え、もう?という気持ちと、ああこれだけ頑張ってきたんだよねという気持ちの両方ですよね」

石川選手はどんな小学生だったのでしょうか。

「友達が周りをずーっと取り囲んでいるような、明るい子でした。ただ図書室から言えば、本はなかなか返さないな、いったいどうしたんだろうと思ってました。そうしたらやっぱり遠征だったんです。遠征でいないので、なかなか本が返せない」

図書室には、石川選手が表紙の卓球の本が並んでいて、児童たちもよく読んでいるそうです。

「このままでは終わらないと思います彼女はね。また私たちの前に現れてくれるのは、いったいどんな姿なんだろう。それを私たちはとても楽しみにしています」

後援会の蔵成幹也会長も、驚きを隠しませんでした。

石川佳純後援会 藏成幹也会長
「たまげました。前回のオリンピック後の大会なかなか若い選手が育ってきておりましたので、彼女は努力してると思うんですけど、だいぶ苦しんでる状況だったという風には見てました」

「やりきったという思いが強く、引退を決意した」とつづった石川選手。

今月18日に記者会見を開き「気持ちを詳しく伝えたい」と結んでいます。