既に取り組む自治体も 海外での取り組みは?

南波キャスター:
子育て環境という意味では、似たような取り組みを全国に先駆けて行っている自治体があります。京都府です。

【きょうと子育て応援レーン】
▼2020年~
運転免許更新センター、旅券事務所→妊婦や子ども連れを優先的に受け付ける窓口を設置

▼2022年5月~
京都中央郵便局でも同じような取り組みを実施→他の郵便局にも広がり

今後としては、京都府の担当者は「スポーツ観戦などのスタジアムでも検討していきたい」と話しています。

この背景には、京都は合計特殊出生率が近年全国で40位代。それを改善していきたいという狙いもあるそうです。

海外に目を向けていきます。

【海外の子育て優先レーン】
▼イギリスの大英博物館
→5歳未満の子どもと保護者などが優先ルートで入館できる
▼シンガポール
→空港のタクシー乗り場で妊婦や小さい子どもがいる人などは優先乗車できる
▼アルゼンチン
→スーパーのレジに妊婦や子ども連れの優先レーンがある

海外では既にこういった取り組みは進んできているということです。

日比麻音子キャスター:
走り出してるからこそ、いろんな声が聞こえてくるタイミングではあると思うんですが、『社会みんなで育てていこうよ』ってムーブメントが必要だと思います。使う方が反対の意見に気を使って使わなくなるのが一番もったいないなと思うんです。

若新雄純 慶応大学特任准教授:
病院とか役所は行かなきゃいけないことがあるから分かりますが、娯楽施設までどうなの?みたいな声も上がってくると思うんですけど。だからこそ、国がどういう方針で国を作るかをちゃんと表明しないと遠慮して使わない人が出てきますよね。