新1年生の小学校生活も1か月が過ぎ、ランドセルも肩になじんだ頃です。一方で、来年春用のランドセル商戦が、早くもピークを迎えています。今年はまれにみる早い商戦スタートで、すでに一部の人気モデルは売り切れとなっています。ゴールデンウイークに入り、商戦ピークに向けた取り組みに注目しました。
ゴールデンウイーク前夜の4月28日。「フィットちゃん」ブランドを展開する大手ランドセルメーカー、ハシモトBaggageのショールームを閉店後に取材すると…。
明るい店内にずらり並んだランドセル180種…、想像以上のラインアップ数、カラーの多さに圧倒されました。価格帯は、9月25日までの早期割引価格(税込)で49,500円から83,000円です。

全国11店舗にあるショールームには、規模にもよりますが、ほぼ同程度のランドセルが並んでいるとのこと。
今年2月には、東京都内で「フィットちゃん」の新商品発表会を開きました。そして3月には、全国40か所以上に及ぶ出張展示会をスタートさせています。
ハシモトBaggage 取締役 経営企画
橋本明彩代さん:
「ランドセルは、例年だと入学する前々年8月ごろ(年中さんの頃)から新商品のカタログ(資料)請求の受け付けが始まります。その後は、年明けの1月から3月にかけて請求が集中してきます。ところが2024年度用は、去年10月ごろに早くもカタログ請求の“山”が見られ、“ラン活”は前倒しの傾向です」

入学準備のため、子どもに合うランドセルを選び購入する活動、いわゆる「ラン活」。
ハシモトBaggageでは、近年「こどもがうれしい。それが、いちばんうれしい」をコンセプトに、新たな企画・製造とブランド戦略を強化、「ラン活」に対応しています。
機能面では、重さ1キログラム以下の「最軽量」モデルや、成長にあわせて「肩ベルト」の左右が独立して広がるもの、タブレット端末も収納しやすい大容量タイプなど、軽さと背負いやすさ、使いやすさを徹底追及した商品をアピールしています。

ハシモトBaggage 取締役 経営企画
橋本明彩代さん:
「カタログを配布できるのは例年2月中旬からです。商品をある程度カタログで見極めてから、店頭で確かめて予約・購入する方が多いようです。去年の販売ピークは5月でしたが、コロナが落ち着きをみせたこともあり、このゴールデンウイーク以降、店頭を回って、実際に背負ってみて選びたいという方が増えると見ています」


















