■MLB エンゼルス 8ー7 アスレチックス(日本時間28日、エンゼル・スタジアム)
エンゼルス・大谷翔平(28)が本拠地でのアスレチックス戦に「3番・投手兼DH」で先発出場。今季ワーストの5失点ながら、開幕から無傷の4勝目を挙げた。打者としてはサイクル安打こそ逃したが、5打数3安打1打点だった。
ここまで5試合に登板し、わずか2失点、防御率0.64の大谷は、この日も3回まで37球、5奪三振の完全投球を披露した。3回裏には、自らの先制の適時二塁打や6番B.デュルーリー(30)の3点本塁打などでエンゼルスが一挙5得点と大量リード。大谷にとっては十分な援護かと思われたが、直後の4回、急に崩れた。
先頭打者に死球を与えると続く打者にも四球。3番B.ルッカー(28)に今季初となる本塁打を浴びた。これで昨年9月3日(アストロズ戦)から続いていた本拠地での無失点が35イニングでストップ。昨年8月21日(タイガース戦)からの被本塁打なしのイニングは79で止まった。
4番J.ピーターソン(32)にも死球。5番S.ランガリアーズ(25)に投じたスイーパーはセンターに運ばれ、まさかの1イニング2本塁打。防御率0点台の大谷が一気に5点を失い同点とされた。その後も二塁打や四球で2死一、三塁のピンチを招いたが、なんとか耐えた。それでも5回はわずか7球で3つのアウトを奪うなど、その後は立ち直り、大谷は6回93球、被安打3、被本塁打2、奪三振8、与四死球5の5失点で開幕から無傷の4連勝とした。
4回8番ケンプに対する3球目が101.2マイル(約162.8キロ)を計測し今季最速を記録。防御率は1.85となった。
打撃では1回に快足を飛ばし二塁への内野安打。3回、1死一、三塁での第2打席はアスレチックス先発の左腕のJP・シアーズ(27)の直球を中堅へ運び先制の適時二塁打を放った。
5回の第3打席は遊ゴロに倒れたが、6回の第4打席は太陽と打球が重なり右翼のグローブを弾く三塁打で今季初の猛打賞とした。
本塁打が出ればサイクル安打と王手をかけた8回の第5打席は、6人目R.ラブレディ(27)の初球を捉え中堅方向へ。フェンス手前で中堅がランニングキャッチし、“あとひと伸び”足りずに中飛。サイクル達成はならなかった。チームは1点差で競り勝ち、3連勝となった。