4月29日に迫った長野県市町村対抗駅伝。
注目チームを紹介するシリーズ最終日は「町の部」に注目しました。

「町の部」表彰台の常連で去年は2位の下諏訪町。今回は16大会ぶりの優勝を目指しています。


本番を1週間後に控えた今月22日、下諏訪町チームの合同練習が行われました。

下諏訪町は、町の部の強豪で、去年(2022年)は2位、総合でも8位という好成績を収めました。


しかし、優勝にはなかなか届かず、2005年、2006年の連覇の後は2位が6回、3位が5回と涙をのんできました。


■下諏訪町 小河原義友監督「目指は『優勝』というのはあるが、そこは欲張らずに3位以内をねらいたい」


…と、謙虚に話す監督ですが、選手は気合が入っています!


■西中山宏選手「『町の部優勝』もう一回取りたい」


チームを引っ張るのは、8区を走る43歳の西中山宏(にしなかやま・ひろし)選手。


23日に行われた長野マラソンでも2時間30分23秒を叩き出し、県勢では6位になったほどの実力者です。

市町村駅伝でも初めて出場した2005年、アンカーとして町の部初優勝に貢献しました。


■西中山選手「見ての通り“おじさん”なので、ベテランの持ち味生かして優勝に貢献したい」


西中山選手からタスキを受けるのはアンカーの佐藤龍我(さとう・りゅうが)選手。


去年までは自宅のある岡谷市チームで出場していましたが、今年から下諏訪町役場で働き始めたため、移籍しての出場です。


陸上の名門、上伊那農業高校で培った積極的な走りが持ち味です。

■佐藤龍我選手「人よりフォームがきれいだと思うので、安定した走りで町の部優勝目指して頑張りたい」


下諏訪町チームは過去20年、すべての大会で町の部5位以内をキープする安定したチーム作りが特徴です。


その秘密は、選手の底辺の広さにあります。


この日の駅伝練習は町の「スポーツ協会陸上部」のトレーニングの一環として行われていました。


小学生から社会人までおよそ20人のメンバーが、平日の夕方や休日の早朝に走りこんで練習を積んでいます。

■下諏訪町 小河原義友監督「下諏訪町の中でも、全国で通用する選手が何人もいるので、この子たちが大きくなって先輩の背中を見て今後も育ってほしい」


46チームがふるさとの誇りを胸にタスキをつなぐ市町村対抗駅伝。
大会は29日に行われます。