県内初の刺しゅうの師範に

吉垣さんが刺しゅうを始めたのは今から13年前。
家庭科の教員だった祖母が亡くなり、糸や針などの手芸材料が残されていたことがきっかけでした。



(吉垣良子さん)
「ちょっと刺しゅうをしてみたらすごく楽しかったんです。それから知り合った人から本格的にやってみてもいいかもと言われて、ちょっとやってみようかなと言う感じで、東京の方に資格を取りに行きました」

刺しゅうの世界に魅了された吉垣さんは、2011年から日本手芸普及協会が認定する資格の勉強を開始。
2015年には、県内で初めての師範となり、現在は都城市で10人ほどの生徒に刺しゅうの技法を教えています。


(吉垣良子さん)
「刺しゅうにはたくさんの技法があるので、必ず自分に合った刺しゅうがあると思うんです。それをぜひ見つけていただいて、楽しんでいただけたらなと思います」

お手製の弁当袋に 吉垣さんの甥「自分だけって特別で、気分が上がる」

そんな吉垣さんの作品の題材は、身近な人たちとの活動が中心で、これまで手芸仲間や刺しゅう教室の生徒と一緒に展示会を開いたり、家族のために作品を作ったりしてきました。

(記者)
「もらってどうですか?」
(姪・今村茉瑚ちゃん)
「楽しい」
(甥・今村和慎くん)
「みんなお店で売っているのを使っているけど、自分だけって特別で、気分が上がる」

基礎を学んで、自分の好きなように自分の作品を作り出せる

奥深い刺しゅうの世界に入って10年余り。
吉垣さんはこれからも見る人がワクワクする作品を作り続けます。

(吉垣良子さん)
「刺しゅうってここに並んでいるだけでもすごくたくさんの種類があって、基礎を学んで、自分の好きなように自分の作品を作り出せるというのは、一番のだいご味じゃないかなと思います。まだ、習ってみたい技法とかもあるので、頑張っていきたいと思います」


刺しゅうの師範の資格を持っているのは、宮崎県内では吉垣さんだけということで、これから、たくさんの人に刺しゅうの楽しさを知ってほしいと話していました。

※MRTテレビ「Check!」4月26日(水)放送分から