4月、福島県川内村に古民家を改装したカフェがオープンしました。店主は、地元出身の女性。川内村を知るきっかけになればと、気軽に立ち寄れる場を作りました。

趣のある店内に流れるゆっくりとした時間。ここは、川内村出身の志賀風夏(ふうか)さんが運営する古民家カフェ・秋風舎(しゅうふうしゃ)です。

秋風舎・志賀風夏さん「川内ってどんなところかなというのをここ(カフェ)の雰囲気で知ってもらう、村の人とおしゃべりすることで川内っていいなと思ってもらえるきっかけになればいいなと思い作った」

2016年に、原発事故による避難指示が全域で解除された川内村には、現在、震災前の65%ほどの住民が暮らしています。6年前、村に戻ってきた志賀さんは、村に住む人も戻れない人も、誰でも気軽に立ち寄り交流できる場所が必要だと感じていました。

そこで、目を付けたのが、実家の隣にあった古民家です。浜通りの若手起業家支援事業「HAMADOORI(はまどおり)13」の援助を受け、カフェに改装することを決めました。

志賀風夏さん「村のために何かをしたいという私の思いは需要があるんだというか、こう言ってもいいんだと肯定されたことがすごくうれしくて」

そして、4月1日、秋風舎は無事オープンしました。看板メニューは、村で生産された野菜を使ったチキンカレーランチ。新鮮なニンジンや紫キャベツは、スパイスの効いたカレーと相性抜群です。

いわきから訪れた人「野菜もすごくこの年になると歯が悪いから、柔らかくてそのまま飲み込めるくらいおいしい。楽しみの場所が一つ増えた」

志賀さん「川内がどんどん長続きするように、もっと盛り上がるようにここ(秋風舎)が役に立てばいい」

秋風舎は、金~月曜日の午前11時~午後5時まで営業しています。