5月5日の端午の節句を前に、五島市で住民があげたおよそ150匹の鯉のぼりが、優雅に空を泳いでいます。

15世帯19人が暮らす五島市富江町の琴石地区。住民の平均年齢は84歳を超えています。

高齢化が進む地域を活気づけようと、不要となった家庭から鯉のぼりを譲り受け、あげる取り組みを12年前から続けています。

近藤洋市さん:
「子どもたちが毎日、鯉のぼりを見に来て、元気をもらうみたいな感じ。そういう感覚で上げよるんですよ」

取り付けられた鯉のぼりの数は、およそ150匹。ことしも色とりどりの鯉が優雅に空を泳ぎはじめました。

近藤さん:
「(地区の人が)みんな歳を取っても出てきてくれて、協力してくれるし、ありがたいと思いますね」

五島市・琴石地区の鯉のぼりは、来月10日ごろまであげられるということです。