どうしてピカチュウのぬいぐるみを抱いていたのでしょうか



 ―――どうしてピカチュウのぬいぐるみを抱いていたのでしょうか。

 「『褥瘡予防』のクッションです。ずっと同じ態勢で横になると、褥瘡(床ずれのような症状)になるので、予防のために背中や腰にあてています」

 「ピカチュウの耳の部分は、手で握れるような形になっていますよね。これは『拘縮(こうしゅく)予防』です。高齢になると、指が開かず、握った状態で拘縮(関節が固まるような状態)してしまうので、(ピカチュウの耳のように)掴めるような形が適しています」


 フサさんをよく知る介護主任の内水さんが、クッションの柔らかさ・耳の形・色などを見て選んでいるそうです。

 ちなみに去年、115歳の誕生日は「ミッフィーのクッション」だったそうです。今年は国内最高齢の116歳になり、世界から注目が集まっているということで、世界中に知られたキャラクターであるピカチュウを選んだということでした。

 ―――フサさんの様子はいかがでしょうか。

 「本人も嫌がる様子はないので、使ってもらえていると思います」