政府が新型コロナ対策を緩和したことにより、大分県内を訪れる外国人観光客の数も急増しています。インバウンドが回復傾向の中で、受け入れる観光業界の対応を取材しました。
大分を代表する温泉観光地、別府市鉄輪。通りを歩く海外からの観光客の姿が戻ってきました。
(土産物店)「海外のお客さんは増えてますか。増えてますね」
(飲食店)「毎日半分以上のお客様が外国人のお客様でご来店いただいています」
アジアの観光客が回復基調を支える
県によりますと、政府が水際対策を緩和した去年10月以降、県内を訪れた外国人宿泊者数は徐々に増加。2月の宿泊者数は、この4か月間で4倍近くにまで増えたということです。

この回復基調を支えているのがアジアからの観光客です。
(吉田キャスター)「別府市のかまど地獄です。駐車場にはずらりとバスが並んでいます。このほとんどが韓国からの観光客を乗せたバスです」
行列ができたこの日の売り上げは、外国人観光客の増加でコロナ禍前の水準に戻りました。

(かまど地獄・首藤宏行本部長)「アジア系のお客様が多くて、特にかまど地獄は韓国、台湾、香港、タイのお客様が少しずつ戻って来ている状況です。
様々な国や地域からの観光客とコミュニケーションをはかるためにとっている対策とは…
(かまど地獄・原祥子さん)「細かい商品の説明はこれがないとできないので、全世界(の言語が)入っていると思います」
従業員が使う小型の翻訳機の数を増やし、どの言語の観光客ともコミュニケーションがとれる体制を整えました。

(かまど地獄・首藤宏行本部長)「中国のお客様とか大きな国のお客様が入って来ていない状況ではありますので、いろんな国から日本に観光に来ていただければ我々観光業者としてはありがたい」