22日夕方、富山県高岡市のフィットネスクラブのプールで、水泳教室に参加した5歳の男の子がプールの中に沈んだ状態で見つかり死亡した事故で、男の子は浮き具をつけていましが、プールに入る際、浮き具が外れた可能性があることがわかりました。

亡くなったのは富山県高岡市和田の保育園児、笠谷拓杜(かさや・ひろと)ちゃん、5歳です。

22日午後4時50分ごろ、高岡市木津の「オーパスフィットネスクラブ高岡」で、水泳教室に参加していた児童が、プールの底に沈んでいる拓杜ちゃんを発見。拓杜ちゃんは引き上げられた際、すでに意識がなく心肺停止の状態で、およそ1時間20分後に搬送先の病院で死亡が確認されました。


記者:
「当時こちらの高さ60センチほどの台がプールの中に沈められていて、その上に乗ろうとしたした際、つけていた浮き具が外れた可能性があることがわかりました」

当時、水泳教室には4人のコーチがいて、そのうち1人が指導、3人がプール内とプールサイドで監視していましたが、拓杜ちゃんが沈んだことに誰も気づかなかったといいます。
株式会社オーパス 形田博之代表:
「もう取り返しのつかないことになったと思っています。完全にもう監視体制の緩みだったということに尽きると思います」

拓杜ちゃんは、泳ぎがあまり得意ではないため、ヘルパーと呼ばれる浮き具をつけていて、飛び込んだ際に外れたことが原因とみられています。


株式会社オーパス 形田博之代表:「(ヘルパーは)しっかり縛っていれば外れないんでしょうけど、そのこともこちらの落ち度だと思う」

警察は司法解剖を行うとともに、業務上過失致死の疑いを視野に調べることにしています。

拓杜ちゃんの父親は取材に対し「気持ちの整理がついていない今は、息子のことだけを考えたい」と話しています。
