今度の日曜日・4月23日に迫った「長野マラソン」。

心臓の病気のため、ペースメーカーを埋め込んだ中野市の男性は、4年ぶりに大会に挑みます。


「普段の練習のときは何も考えていないですね。どこまで行こうか、としか…。大会の時はいつもラップタイムを気にしているので、頭の中で掛け算や割り算している」


中野市の北岡康弘(きたおか・やすひろ)さん、58歳。

マラソン歴17年、全国およそ170の大会に出場した市民ランナーです。


特に「長野マラソン」には過去12回出場。

2017年、52歳の時には、3時間台を切る「サブ3(スリー)」目前のベストタイムも記録しています。


■北岡さん「ここですね、3時間12秒」「見るたび悔しいです」


「スタジアム入って最終コーナー回ったら3時間になっちゃって。ちっちゃい女の子たち、チアガールがいるんですけど、その子たちに「あーあ」って言われたのが いまだに頭に残ってますね」


北岡さんは体にある医療機器を入れています。

胸のレントゲン写真に白く映る影。
心臓の収縮を助ける「ペースメーカー」です。

「これがペースメーカーで、いま入っているのと全く同じ大きさで、重さも一緒です」


「もう15年です、15年ずっと胸の中でここに入っていて。死ぬまで付き合っていかなければいけないんだろうなと思ってますね」


北岡さんがランニングを始めたのは41歳のとき。
暴飲暴食による体形の乱れと、職場の上司に誘われたのがきっかけでした。


2007年には長野マラソン初挑戦で見事完走。

その翌年の43歳の秋に心臓の病気が見つかりました。