日本の“選挙警護” 限界も

山内キャスター:
警護の点から見ると、元埼玉県警・捜査一課刑事の佐々木成三さんは「今の選挙中の要人警護には限界がある」と指摘しています。

アメリカの場合、「施設内での演説」が通常。そうすると…
▼入場口を決めることができる
→そこで金属探知機を使うことや手荷物検査をすることが簡単
▼人数制限をかけられる
▼監視がしやすい
佐々木さんは、このような警護だったらいいと考えています。

<日本の選挙の特徴>
これまでの日本の選挙戦について、TBS報道局 政治部の川西全 官邸キャップは「“票は足で稼ぐ”とも言われているような部分がある。有権者に接することが当選への近道という慣習があるので、アメリカのような選挙は今の日本では難しい」と指摘していました。

日比麻音子キャスター:
今回の事件、当日は手荷物検査が行われていなかった。背景としては、「手荷物検査をしてしまうと演説に行く人が減ってしまうのではないか」などといった懸念があるということですが、これは有権者側の意識も変えていかないといけないものでしょうか。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
今回も安倍元総理の襲撃事件も、手作りで拳銃や爆弾を作ったりする世の中なんですよね。情報はインターネットから多分拾ったと思うんですけれども、誰でもそういう武器が作れる時代ですので、選挙そのもののやり方を少し考えないといけない。“まさか”が起きる時代が当たり前だということを、我々も政治家も意識しないといけないですよね。