本震から5日後に店を再開、駅舎で見守る店主の今後の計画とは…

最後は、現在も運行中の区間にある阿蘇白川駅。とんがり屋根が可愛らしい駅です。

駅舎に併設しているカフェ「セブンティ フィフス ストリート」この場所で営業をはじめて11年です。

この駅は無人駅ということで、駅舎の掃除なども任されているのが店主のキザキさんです。南阿蘇鉄道の変化を11年間ずっと見てこられました。

元々は立野で営業していましたがオープン半年後に九州北部豪雨による土砂崩れで店は倒壊。

さらにその後の熊本地震、 南阿蘇鉄道の全線運休で客が遠のくなか、本震からわずか5日後には店を再開したそうです。

キザキさん「お客さんが来るわけじゃないけど、ここで災害にあわれた人たちがどんどんここに集まってお互いのことを話す場所になればいいなと思って」

丁寧にいれた紅茶と、看板商品の「バナナパウンドケーキ」で、ゆったりとした時間を過ごすことができます。 

全線開通には、常連さんも期待を寄せています。

常連客「歳をとってくると車の運転もちょっと難しくなるから、熊本市内に出るのに電車が利用できて大変助かります」

さらにキザキさんには、とある計画が。

キザキさん「開通に合わせてヒマワリを植える活動も今していて」

開通後は沿線を彩る「ヒマワリロード」がみられるかもしれません。

キザキさん「たくさんの人にきていただくのをすごく待っています。本当に期待しかないです」