キャンプ場で倒木がテントに直撃する事故が起きました。
キャンプ人口が増加する中、我々はどのようなところに注意すればいいのでしょうか?
登山ガイドで、日本オートキャンプ協会公認オートキャンプ指導員の上田洋平氏に聞きます。

倒木の太さは約70センチ 原因は「根腐れ」か

4月16日午前3時20分ごろ、神奈川県相模原市の新戸キャンプ場で、「テントの中の男女が倒木の下敷きになっている」と110番通報がありました。
警察によると、高さ約18メートル、太さ70センチほどの木が根元から折れテントを直撃し、中で寝ていた夫婦が下敷きになったということです。
2人は病院に搬送されましたが、妻の死亡が確認されました。夫は肋骨を折るなどの重傷です。

倒れた木は、根元から折れ、断面が露出。幹には緑色の苔のようなものが生え、葉のない枝も見られます。
警察によると、木が倒れた原因は「根腐れ」とみられるということです。
キャンプ場側は取材に対し、「キャンプ場内を毎日点検しているが、倒れた木は問題なかったので驚いている。今後も安全対策を行う」としています。

登山ガイド 上田洋平氏:
これだけの大きさの木が倒れることは滅多にないと思います。特に管理されたキャンプ場ですので、レアケースだと思います。

キャンプ人口が増加 GWにもアウトドアが人気

コロナ禍を経てキャンプ人気は復調傾向にあります。
オートキャンプ参加人口は、2012年から2019年まで右肩上がりで上昇。コロナ禍で一旦減るものの、2021年には再び750万人まで戻っています。(日本オートキャンプ協会調べ)
さらにJTBによると、今年のゴールデンウィークに出かける場所として気になっているところとして、
▼自然の景色が楽しめる場所(国立公園や花畑など)・・・29.7%
▼食をメインにしたイベント・・・20.1%
▼自然の体験が楽しめる場所(登山などのアウトドア・キャンプなど)・・・15.2%
が挙がっています。